IT業界は2030年までに80万人不足!売り手市場で転職がラク?

IT業界は現在人手不足です。

政府の予測によると2030年までに40~80万人規模でIT業界の人員不足が拡大するといわれています。

人材不足と聞くと売り手市場になるので未経験でもいい条件で楽に転職できそうですが、実は人手不足でも条件の良い企業に入るのは難しいのです。

売り手市場なら僕でも簡単に転職できるのかな…

人手不足でも人気の企業に入るのは結構難しいんだよ

この記事では、なぜ人手不足でも人気の企業には入りにくいのか?未経験者が条件の良い会社に入るにはどうしたらよいかについて解説します。

IT技術者は2030年までに40~80万人規模で不足する

経済産業省の平成28年度版 IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果によるとIT技術者の人数は2019年がピークで2020年からはI新しくIT技術者になる人よりも退職者の数の方が多くなると試算しています。

そして、2030年までに約40~80万人規模で不足するのでIT業界の人で不足が今後ますます深刻になります。

IT業界の供給動向の予測と平均年齢の推移

出典:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

IT技術者は売り手市場 今がチャンス!

DODAの転職求人倍率レポート(2018年8月10日発表)によるとIT・通信の求人倍率は5.44倍で業種別でトップです。

職種別で見てもIT・通信の技術系は6.88倍でトップなので確実に人手不足、売り手市場と言えるでしょう。

業種求人倍率
全体2.25
IT・通信5.44
メディア2.03
金融1.33
メディカル1.89
メーカー1.89
商社/流通0.86
小売り/外食0.89
サービス2.60

https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/

【算出式】転職求人倍率=求人数(採用予定人数)÷転職希望者数

もちろん、売り手市場なので優秀なエンジニアを採用するのはどこも苦労しています。

そこで、優秀な新卒者や未経験者を採用して自社で教育していこうという動きにもなっているので

未経験者でIT業界を目指す人にも当然追い風

になっています。

未経験からSEやプログラマとして転職する方法については以下を見てください。
元採用担当が教える!未経験でもSE・プログラマ転職で採用されるためのポイント

なぜIT技術者は不足しているのか

IT技術者が不足している背景としては、従来のシステム開発に加えて、多くの企業がWebやITを活用することが増えているためです。

さらに、IT技術が生活に欠かせなくなってきているというのが大きいでしょう。

今までは、ITなんて全然関係がなかった一般企業や工場、店舗にもITの活用があたりまえになってきていますよね。

企業内のセキュリティ対策担当社者、IT投資を行うためにもITに精通した人材が、どこの企業にも必要になっているのです。

IT技術者が増えない理由は仕事の割に待遇がよくないため

ここまでが政府の調査によるIT技術者の不足理由です。

現場で実際に働いている僕からすると、IT業界に人が増えない理由は、外部の人のITの仕事へのネガティブイメージが大きいと思います。

仕事が大変な割には年収が思うほど伸びない、キツイ、うつ病になるなど「キツくて稼げない業界」と思われています。

事実、一般の人に職業がSEというと

「仕事大変そうだよね」
とか
「よく徹夜するの?」

なんて言われることもあります。

IT業界は本当にブラックなのかどうか?以下の記事で判断してみてください。
SEはブラックな職業か?未経験でもブラック企業を正しく見分ける方法

IT土方なんて言葉もネットではよく見ます。一般のイメージがこのような感じでは、興味を持っても未経験の人には

「やっぱりきつそうだからやめとこう...」

と思われるのは当たり前の話ですね。

要は、IT技術者が魅力的な仕事になっていないんです。

IT系の仕事は合う人には合うので、すべての人が大変で、苦しくて、病気になるわけではありません。事実IT業界では何十万人の人が問題なく働いています。

しかし、

一部のブラック企業や業界に合わなかった人の声が大きく悪いイメージが強い

のも確かです。

この辺は、日本の経営者の方たちに待遇をもっとよくする努力をして欲しいですね。

どういったサービスでIT人材が不足する?

2030年にIT技術者が大幅に不足するのは、ITと言っても特定の分野だけです。

むしろ、現在主流になっているSIサービス(企業システムの構築)のビジネスは減少していくと予測されています。

人材が不足するサービスは、今後需要が伸びる業務

IoT(モノのインターネット)
クラウド
モバイル
ビッグデータ(活用)
AI(人工知能)

といった次世代の分野です。これらのサービスを今から勉強しておけば今後転職に有利かというと実はそうでもありません。

IT業務全般に言えることですが、独学ではあまり意味がないのです。

IT系の資格をたくさんとってもあまり重宝されないのと同じで、あくまで実務経験が重視されます。

これらのサービスで今後引っ張りだこになりたいのなら、これらの業務を行っている会社に入社して実務を経験することが一番です。

どういった人が転職市場で求められているか

IT技術者が人材不足で売り手市場であることは間違いありませんが、実は企業側では求めている人材が思っているほど採用できないという悩みを抱えています。

ITベンダーでは単に人手が足りないというわけではなく、一定のスキルを持った人が足りないのです。

IT業界の知識や新しい技術をもつ
自分で提案ができる
ビジネススキルがある
機能設計、要件定義ができる

といった人材を求めています。

言われたことをただやるだけのテスト要員、プログラマーはアウトソースや派遣でよいので、それらの人材を管理できる人材こそ求めている人材なのです。

特に今後5年で不足するといわれているのが、

若手(~20代)→開発系人材
中堅(~30代)→PM
幹部・指導者(~50代)→新事業開発・事業創造人材

これらのスキルをつけるには、自分で常に業界の知識や技術を得ること、ビジネスに関する能力を学ぶことが必要になってきます。

管理スキル、リーダースキルなどは独学やセミナーなどの活用もある程度は有効ですが、実務経験がないと認められないことも多いので、開発からSE、リーダーへとキャリアアップできる会社を選ぶことが大切です。

キャリアアップできる会社へ入るにはどうしたらいいか?については以下の記事で解説しています。
絶対に抑えておきたい!失敗しないITエンジニア未経験の転職先の選び方

徐々に出世するIT技術者

今の会社でそういったステップアップする機会が得られないなら、転職することも考慮した方がいいでしょう。

結局IT業界は、どのようにキャリアアップするかで将来の安定や年収が変わってきます。

業務が下請けばかりで、技術以外のビジネスのスキルアップができない会社では将来がありません。

未経験者の転職が難しい理由

IT業界で今後人材不足になるなら、未経験者でも楽によい企業に入れるのではないか?と思いますが、IT業界では中途採用は即戦力を欲しがる傾向が強いです。

企業に十分な育成のシステムがなかったり、どうせ未経験をとるなら新卒をとればいいと考える企業が多いのです。

IT技術者に資格はいりませんが、人材が不足している→誰でもいいから採用したいとはならないので売り手市場でも未経験者は転職することが難しいのです。

未経験者がIT業界への転職するための方法

未経験からIT業界に入るには、実は結構カンタンです。転職サイトをざっと見るだけでも「未経験可」「研修制度あり!」といった条件の企業は多数検索できます。

しかし、事業が安定していて、昇給も賞与もしっかりしたホワイト企業に入社するのは簡単ではありません。そういった誰もが入社したいと思う会社は競争が激しいため、採用側も未経験可と書いていても経験者の方を優先して採用するためです。

おすすめの転職サイト、未経験採用の本音については以下の記事でも詳しく解説しています。

未経験で転職を成功させるためには

IT業界未経験では転職が難しいですが、むしろ人材不足の今がチャンスであることは確かです。

「独学でできるところはしっかりと勉強しておく」
「IT業界で頑張りたいという意欲を見せる」

ことが未経験での転職には非常に重要です。

勉強も結局は意欲に通ずるのですが、技術がバリバリできても人間的に問題があったり、すぐ辞めてしまう人はどこの企業も採用したくありません。

IT業界の知識なしから勉強する方法については未経験からプログラマに転職するためのベストな勉強方法-最短3か月で可能!でも解説しています。

技術的には、まだまだでも意欲をもって取り組む人は採用側からしたら好印象です。

社員になるということは一緒に働くということです。技術力だけでなく、前向きに仕事に取り組む人と一緒に仕事をしたいと考えるのは誰でも同じです。

未経験からSE・プログラマに転職するときの重要なポイントについても解説しています。

まとめ


・IT技術者は2030年までに40~80万人不足
・IoTやクラウド、ビッグデータ、モバイルといった技術に人材が不足する
・業界自体は売り手市場で転職は不況時よりもしやすい
・求められる人材:「IT業界の知識や新しい技術をもつ」「自分で提案ができる」「ビジネススキルがある」「機能設計、要件定義ができる」
・IT業界に入ることはできても年収を上げたり、生き残るには自分で勉強する努力が必要

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