
ITエンジニアが客先常駐しているとき、常駐先から引き抜きを打診されることはあるのでしょうか?
客先常駐先で能力を認めてもらって、引き抜いてもらえば、転職活動をすることなく入社できて効率がいいですよね。
この記事では、ITエンジニアが客先常駐先で引き抜きをされることがあるのか?どうしたら引き抜きをしてもらえるのかについて解説します。
現在、客先常駐先で働いていて「常駐先に引き抜いてもらえないかな~」と考えている人は必見です!
目次
引き抜きをされるかどうかは常駐先次第
結論からいうと、客先常駐先がSEやプログラマといったITエンジニアを引き抜くというのはよくあることです。
現在のところ国内のITエンジニアは不足状態なので、どこの会社も優秀なエンジニアは喉から手が出るほど欲しいのです。
客先常駐型の企業は将来的に不安定になることもあるので、脱出できるならできるだけ早く別の企業に転職した方がいいでしょう。
エンジニアを引き抜くのは失敗がなくお金がかからないため
転職エージェントを経由すると100万~200万もの紹介料が発生します。
引き抜きでお金をかけずに人柄や能力を見知った優秀なエンジニアを雇用できるならダメ元でも誘ってみることは大いにありえます。
ただ、その会社が引き抜きをするかどうかは、常駐元(あなたの会社)との関係が大いに関係します。人員を出してもらっていて立場が弱かったりすると引き抜き自体を考えてもいないことがあります。
業界として引き抜きはよくありますが、実際にその会社で引き抜きがあるかどうかはそれぞれの会社次第ということです。
常駐先から引き抜きをされるには
常駐先が引き抜きを行っていない場合には、あなたがどんなに優秀でも引き抜きをされることはありません。
引き抜きの前例がある会社であれば以下のようなことがポイントになってきます。
- 仕事の能力
- 仕事に対する態度
- 協調性・人間性
仕事の能力
仕事に対する能力は言うまでもありません。
例えば、
プログラマーならバグが少なく納期通り行った
問題が起きたときに適切な解決案を提案できた
など一目置かれるような仕事ぶりが認められることもあります。
仕事に対する態度
仕事に真面目に取り組んでいるか、手を抜かずに全力をつくしているか、常に向上心をもって勉強しているかなど見ている人はきちんとみています。
ある程度の能力があって、真面目にコツコツ取り組む人材が一番扱いやすいということもあるので、そういった人は引き抜かれる可能性が高いです。
協調性・人間性
能力がいくらすごくとも、常駐元の人間が一緒に仕事したいと思わなければ、誘われることは決してありません。
誰とでも仲良く話せるか、飲み会などに積極的に参加しているか、人間的にイヤな感じはないかなども見られています。
引き抜きで転職することのメリット・デメリット
実際に引き抜きで転職をすると環境や仕事内容はどうなるのでしょうか。
メリット・デメリットを考えてみます。
引き抜きで多くの場合、給料が上がる
常駐している人材を引き抜くときは、多少でも給料が上がることが多いです。立場的には、引き抜く会社の方がお願いをするのですから、少しでも待遇を良くして魅力を感じさせないと誰もきてくれませんよね。
立場や環境が大きく変わる
引き抜かれる前は、正社員ではないので責任の範囲が限定されます。
プロジェクトが失敗しても、その会社の社員の責任ですが、一旦引き抜かれて正社員になるとあなたに大きな責任がかかることになります。
一方で、常駐時には任せられなかった仕事を任されたり、情報がスムーズに回って来たり、福利厚生の面でよくなることもあります。
引き抜きで常駐先と自社の関係は悪化することも
引き抜きの問題として大きいのは、自社と常駐先との関係悪化でしょう。
引き抜く常駐先がうまく立ち回ってくれないと、自社からは問題視され、一緒に仕事をしている人たちからは非難を受けることだってあります。最悪の場合、元の会社から嫌がらせを受けて辞職に追い込まれたという事例さえあります。
この辺の関係性が問題にならないならば、引き抜きを受けても問題ないでしょう。
引き抜きされなくとも、客先常駐を脱出したいなら次の転職先は絶対に避ける必要があります。以下の記事が参考になります。
https://typeac.jp/hitouri.html
実際に引き抜きをかけられた体験談
私が新卒で入社した会社は大手IT企業でした。研修を3ヵ月間行い、その後ある有名な外資系企業に常駐で出向させられました。
その外資系の会社は、出向で常駐している別会社の社員で役に立ちそうな人は片っ端から引き抜いていました。(今は人事の仕組みが変わってなくなったそうです)
私がその会社で働いて1年ぐらいすると、私を指導してくれていた自社の先輩社員が引き抜かれてその外資系の会社の正社員になりました。そして、その部署でわが社の人間は私一人だけになってしまいました。
まだ入社1年程度の新人で何もわからなかったのですが「出向先で引き抜きなんてしていいんだ?!」とビックリです。そして、同じような立場で働いていた人間が出向先の会社の正社員になってしまったことがさらにビックリしました。
やはり、引き抜きとういうのはタブーのような気がしていました。しかし、その後も別の部署でうちの会社の人が引き抜かれて社員になったという話を聞いたので、結構よくあることだと実感しました。
わが社の人間はたまに顔を出すだけでしたが、その先輩社員が出向先で社員になっても普通に会話していたので特に揉めるということもなさそうでした。うちの会社が多くの社員を出していて売上的にも大きかったので立場が弱かったということがあったのかもしれません。
結局、私は3年その会社に出向してから転職しましたが、ゆるーい感じで残ることを打診されました。しかし、そこでの仕事で成長できないと感じていたのと、すでに転職先を決めていたのでお断りしました。
このように、常駐先との力関係では特に問題にもならずに引き抜きされます。
ある程度タブーとされていますが、環境次第で引き抜きもありうると思います。
まとめ:常駐先で引き抜きを期待することは可能?
SEやPGが常駐先で引き抜きに合うことは、会社次第でありえることです。狙って引き抜かれようとすることは難しいのですが、しっかりと業務を行っていればそのチャンスがあると思います。
引き抜きをされると、給与や待遇が向上することが多いですが、一方で責任が大きくなることもあるので引き抜きを受けるかどうかは、慎重に考えた方がいいでしょう。
また、自社が引き抜きに関して寛容ではない場合、会社間で揉めることもあるので根回しはキッチリと行っておくべきです。
引き抜きを待たずに常駐先の会社に転職するには
引き抜きは、相手先で人員を欲しているという運の要素も絡むので、狙って転職することは難しいです。
常駐先の企業に入社したいなら、転職エージェントに相談して求人が出ていないか確認する方が引き抜きを待つより早い場合があります。
その際には、転職サイトではなく転職エージェントを使った方がいいです。転職エージェントには非公開求人として、外部には公表していない求人がかなり多くあるので対象の会社が求人を出しているかどうかは自分で調べることはできません。
企業をしぼって転職エージェントに打診するなら、リクルートエージェントがいいでしょう。
リクルートエージェントは、最大級の求人数を誇るので、対象の企業が見つかる可能性は高いです。

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