SEが噂ほどブラックじゃない理由 | IT業界のブラック企業を見分ける方法

SEってブラックな企業が多いという噂をよく聞きますよね。

IT業界がブラックだと聞くと「やっぱり止めといた方がいいのかな...」「自分には無理かな...」と不安になるのが普通です。

誰だってブラックはいやだよね...

 
確かにブラックな会社もありますが、SEでは、定時であがれる普通の会社もたくさんあります。

この記事ではSEがブラック企業を避けるために具体的な例を上げて解説します。ブラック企業を避けてSEとして大きく成長できる企業を見つけてください。

SEが噂ほどブラックじゃない理由

初めに言いますが、実は世間で言われているほどSE=ブラックではありません。

特に近年では、人材不足もあって残業を少なくする取り組みをしたり、ワークライフバランスを重視する傾向が強くなっています。

離職率がブラックかどうかを判断する絶対的な指標ではありませんが、IT業界の離職率は雇用調査では10.2%と全業種の平均よりも少ないぐらいです。

転職を繰り返してキャリアアップするのが当たり前のIT業界では意外に低い離職率といえるでしょう。

各産業の入社率と離職率のグラフ
平成 28 年雇用動向調査結果の概況 - 厚生労働省

確かにIT企業の中には大量募集でSEやプログラマを使い捨てのように扱うブラック企業もあります。

そういった企業は、募集要項や会社HP、面接などで必ずわかるので、ブラック企業に当たらないように注意して転職活動をしてください。

ブラック企業の定義は
ブラック企業というと、世間のイメージでは社員をモノのように扱い、奴隷のように働かせるというのが一般的です。でも、ブラック企業の定義ははっきりとは決まっていないのです。

厚生労働省のサイトではブラック企業を以下のように説明しています。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html

SES(客先常駐)はブラックか?

SESはよくブラックといわれますが、それは業界の構造に大きく関係しています。

多重下請け
納期が絶対の考え方
スケジュールの見積もりが難しい
業界の慢性的な人材不足

特に多重下請けとスケジュール、納期の問題を改革しなければ、残業が多く給与が安いという構造は変わらないでしょう。これに多く当てはまるのが下流の下請けIT企業です。

上流でどんどん中抜きされていくので給与は安く、スケジュールや仕様を決めるのは上流のSEなので下流で働くプログラマやテスターは、声を上げることもできずにタイトなスケジュールと安い賃金で働くことがほとんどです。

このように、客先常駐をする下流の中小IT企業は残業が多く、給与が安いブラック企業になりやすいのです。

本当のブラック企業はそれほど多くない

客先常駐を行う会社がブラックといっても、客先に常駐しているので労働環境はその常駐先次第。

私も客先常駐でいくつかのプロジェクトに関わりましたが、プロジェクトのリーダー次第で環境はブラックにもホワイトにもなります。

リーダーが無能だと、スケジュールはめちゃくちゃで人員計画の見積もりも悪いので納期通りに間に合わせようとすると、最後の最後までバタバタになって残業や休出も多くなりがちです。

リーダーが有能だと、無茶なスケジュールにもならず、突然の仕様変更にもしっかりと交渉して追加の日程を確保するので、無理やり納期を合わせようとすることもありません。 毎日定時に帰れたプロジェクトもありました。

そう考えると、会社が直接関係するのは給与と昇給ぐらいなので、会社自体がブラックというのはあまり多くないのかもしれません。

要はブラックというのは一緒に働く人次第ということです。

ブラックIT企業の見分け方

ここからは、実際にITエンジニアの採用担当をしていた私の考えるブラックIT企業の見分け方です。

ブラック企業を見分けるのに有効なのが、応募したい企業の徹底的な調査です。

調査を完璧にしてもブラックIT企業を判断するのは非常に難しいです。なぜなら、どこの会社も「ウチはブラックです」なんて大っぴらにしませんので、巧妙に隠してきます。

それでもブラック企業は、怪しいところを完全には隠せないので、地道に調査して自分の力でブラックかどうかを判断します。

会社ホームページ

会社のことがよくわかるのがやはり各企業のホームページです。
今時ホームページのない会社はないので一番最初にチェックしたいところです。

ホームページで見るべきポイント
ホームページ自体古臭くないか
更新はされているか
どのような業務をしているのか
募集要項に転職サイトと違いはないか
社長あいさつはブラック臭がしないか

口コミ掲示板

企業の口コミ掲示板には、実際にその会社で働いていた人の貴重な口コミが掲載されています。某匿名掲示板だと、やはり悪口が多くなりがちですが、転職サイトの掲示板ではフラットな目線の人も多くすべてを鵜呑みにはできませんが大いに参考になります。

口コミ数の多い有名なサイト

転職サイトの募集要項

ブラック企業は転職サイトの募集要項からもある程度はチェックできます。
以下のような記載があると必ずブラックではありませんが、その他の項目と共に注意するポイントです。

客先常駐

客先常駐と募集要項にはっきり書いてあることはほぼありません。

客先常駐であるのは、

勤務先が”23区内”とぼかしてある
勤務時間が勤務先で異なる

といった勤務先や時間が定まっていないことからわかります。
常駐先に合わせるので場所や時間が定まらないですからね。

客先常駐がすべてブラックとはいいませんが、多いのは確かなので企業をしっかりと選ばないといけません。

未経験だと自社サービス開発企業や社内SEになるのが非常に難しいので、しばらくは客先常駐企業で働いてステップアップするという戦略も仕方がありま

事業拡大につき大量募集

客先常駐でとにかく社員数を集めて人を送り込むという業態の場合、適当な面接をして合格を出して数合わせで現場に放り込むという企業があります。

大量に募集するということは、社内にも新人がたくさんいて会社として安定していないことが多いです。

とはいえ、本当に儲かっているので多くの社員を募集していることもあるので総合的に判断するべきでしょう。

がんばっただけ評価する

この文言は、たまに募集要項で見かけますよね。残業をすれば給与が増えるような趣旨で書かれていることがあります。

サービス残業だと給与は安い、キツイだけということにもなりかねないので、どういう意味で頑張っただけ評価されるのかをよく見極める必要があります。

裁量労働制を採用

もともと裁量労働制は、自分の裁量で労働時間をコントロールできる良い制度ですが、ブラック企業が悪用すると、残業代を払うことなく過度な労働をさせることにもなりかねません。

よほどSEやプログラマの仕事ができて自由に時間をつくれるなら労働時間が短くなりますが、ITの現場ではまずそんなことはありません。

仮に自分のパートが終わっても別の仕事があてがわれます。
特に未経験であれば、裁量労働制は残業代がでないという意味とイコールとおもってもいいかもしれません。

転職エージェント

必ずしも転職エージェントは必要ではありませんが、気になる会社の内部事情を知っていることもあるので情報収集の意味でも活用できます。

また転職エージェントには未公開求人も多いので、転職サイトで自分で探すよりも条件に合った企業を見つけやすいという利点もあります。

特に未経験からIT企業に転職するのに強い転職エージェントだと、面接対策や合格するためのポイントなども教えてもらえるので独りで活動するより良い企業に転職できる可能性は高まります。

面接

会社がブラックかどうかは、実際に入社してみないとわからないことが多いです。面接は、企業を訪問できる、会社の内部の人と話ができる絶好のチャンスともいえます。

面接は自分を査定してもらう場ではありますが、求職者の方から企業を見極める場でもあります。
どのような人が働いていて、どのような雰囲気なのか、人事担当者の態度や印象などもブラック企業を見極める重要なポイントです。

ブラック企業の具体的な見極め方

以下のような項目が多ければホワイトの可能性が高いです。すべてを満たす企業はなかなかありませんが、どこを妥協してどこが譲れないのか自分で決めておくとブレずに転職活動を続けられます。

ポテンシャル重視

IT企業で未経験可という場合、大抵は実務経験がないだけである程度は言語やパソコンスキルはあることが前提です。

まったくスキルや知識がゼロでなにもありません。という場合は採用されるのが難しいでしょう。

未経験可の求人の実際のところについては、転職サイトの未経験OKは嘘なのか?採用担当者が語る未経験者への本音で解説しています。

ただし27歳以下ぐらいで未経験の場合、実務経験がないのでどこを見て判断するかというと「基本的な仕事ができそうか」「しっかり自分で勉強できるか」といったその人が本来持っている仕事の基礎能力を重視します。

そういったポテンシャルを重視する会社は長く育てていく意思があるのでブラックの使い捨てではない可能性が高いです。

残業なし(もしくは少ない)

IT企業だと残業なしというのは、あまりないと思いますが、それでも残業なしにできるのは会社としての組織づくりがしっかりしている、社員を大事にする意志が強いという会社の可能性が高いです。

最低でも、残業が少ないことをアピールする会社は残業を減らす努力をしていることが多いのでブラックではないことが多いです。

福利厚生が充実

福利厚生が充実している企業は、社員のことをよく考えている企業であることが多いです。社会保険や雇用保険は当たり前としても、有給はとれるか、産休、育休、PCや携帯電話の支給品が自腹ではないといった様々なことでチェックできます。

ただ、実際に入社しないとわからないことも多いので面接で確認することも必要です。

キャリアアップできる

未経験で入社する際に重要なのが

テスター → プログラマ → SE → プロジェクトリーダー → プロジェクトマネージャ

とステップアップできるか?という点です。未経験の場合は、最初はテスターからプログラマ、SE、PMとステップアップすることが重要で、最終的にPMに行けなければ40代になってリストラの対象になってしまうこともありえます。

PMになれる道があれば、その会社で仕事がなくなっても転職しやすいので安心です。

とはいえ、未経験だと思ったように入社先を選べないこともあるので、とりあえずプログラマを目指して転職、SEになれる会社へ転職、PMになれる会社へ転職するという転職でステップアップするという方法もあります。

ITエンジニアは転職がしやすいので、実際に転職でキャリアアップしていく人というのは結構います。

未経験からITエンジニアに転職するために知っていおくべき全知識

自社開発

サービスやアプリを自社開発している場合、自分たちでスケジュールをコントロールできるので客先常駐のように無理なスケジュールを組む必要がありません。

特にサービスが優秀で儲かっていると優秀な人材が多く、社内の空気も良いのでホワイトである可能性が高いです。自社開発でも赤字で苦しいと社内がギスギスしてブラック化していることもあります。自社開発=ホワイトと決めつけずに、見極めが大切です。

まとめ | SEが噂ほどブラックじゃない理由

IT企業、特に客先常駐型の会社はブラックになりやすいですが、SEは必ずしもブラックな職業とはいえません。

しかし、IT業界が未経験の人では、なかなか希望の会社に入れないのも事実なので、どこが妥協できて、どこは譲れないのか自分の中でしっかりと線引きしておくと転職活動で迷いがなくなります。

なにを重視したらいいかわからないという人は、ステップアップできる会社を第一に考えるのがいいでしょう。

本人の努力も必要ですが、SE→リーダー→マネージャの道がある会社を探してください。

転職前に自分の価値を高めておくことも重要

いくらステップアップできそうなホワイト企業を見つけても、採用されなければブラック企業しか応募できないなんてことにもなりかねません。

そうならないためには、転職活動を始める前に自分でしっかりと勉強しておかなければなりません。

でも、どうやって勉強すれば...

勉強しろっていわれても、どうやって勉強したらいいのか、どれぐらいの期間を勉強すればいいのかわかりませんよね。

効率よく勉強すれば、知識がない状態からでも3か月でプログラミングを覚えることは可能です。

そんなどうやって、どのくらい勉強したらいいかわからない人のために、効率よく勉強して転職できる方法を解説しましたので、以下の記事をぜひ参考にしてください。

未経験からプログラマに転職するためのベストな勉強方法-最短3か月で可能!

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